日本から11時間遅れて迎えたブラジルの2017年。大晦日の1日レポです。
1.大晦日にマラソンがあるらしい
2.パウリスタ大通りでカウントダウンするらしい
3.白い服を着るらしい
2回しかない、ブラジルでの年越し。
郷において郷に従いまくるべく、結果、全てをやりきりました。笑
Corrida São Silvestre(サン・シルベストレマラソン)
サンパウロ市内のスクランブル交差点、Avenida Paulisa(パウリスタ通り)で9時前に待ち合わせ。合流できるのか!?と不安になるほどの人混みを縫い縫い…同期と再会。
なんだかんだでサンパウロ州以外からも集い、教師陣5名で一旦円陣を組みます。笑
サンパウロの美術館前をスタートし、市内を1周してまたパウリスタ通りに戻ってくること15km。
ちなみに私の記憶では走ったことない距離です。
事前に登録をすればTシャツや完走記念メダルがもらえます。
しかしここはブラジル、3万人規模の大会で3分の2は未登録ランナーだとか。
その2万人分の自由なノリに紛れ込む日本人5人!
いぇーい。
登録ランナー以外にもいろんな団体がいるようでした。
サンタやマリオ、C3POの仮装をした人も。
ライブ放送もあったようで、とりあえずカメラに手を振る日本人5人!
いぇーい!
沿道には、「おはよう!」「頑張れアミーゴ!」「よいお年を!」と声をかけてくれる人たちが。
給水所の水が切れてたり、歩く人は脇にそれて走る人が真ん中という秩序もない。
なんせ自由なので途中で普通にカフェに休憩しにいく人がいたり。笑
他には
「水いる?」と分けてくれようとした見知らぬ女性、マラソン中もレディーファーストなおじさま、反対車線からクラクションで盛り上げる消防車。
マラソン一つでも文化的発見がてんこ盛りでした。
早々に同期とははぐれ、1人で黙々と走る15km…
午前中でも照りつける夏の日差しと、ゆるく長い坂道は正直辛かったです。
それでも、走ってよかったと思えたことはたくさんありました。
コース内には6年前の旅行で訪れた箇所がいくつかあり、「ここ見覚えある!」と懐かしさが私を励ましてくれました。
よっぽど辛さが顔に出ていたのか、目が合った瞬間 静かにハイタッチしてくれた沿道のお兄さん…1秒だけ恋をしました。
コースの終盤になると
「あと3kmだよ!」「もうちょっとで着くよ!」
と沿道からもランナーたちからも上がる声。大勢の中にいるのに孤独を感じませんでした。
私はこの見知らぬ国で、この国の人たちと走っているんだなぁと感じました。
ブラジルがひとつになり、その中に自分も入り込めた気がしました。
サライやZARDを脳内で流す余裕もなかったけど、なんとかゴール。
最後の坂1kmはさすがに歩いてしまいましたが、立ち止まらずにたどり着けたので OKとします。
こうして2時間31分50秒の文化体験が終わりました。
ゴール後・・・
「やばい、電波を発信する端末を何も持ってない」
と焦った時間は意外と短く、はぐれた同期たちとなぜかめちゃめちゃスムーズに再会。
なんだろう、みんなそれぞれ持ってるのかな?笑
とにかく本当にいい思い出になりました。そして私は心に誓ったのです。
来年は走らないぞ。笑
つづく